お尻の上のあたりが痛い、足の付け根が痛む、長く座っていると骨盤まわりが重だるい。「骨盤が痛い」と一口にいっても、痛む場所や状況はさまざまです。原因も姿勢や筋肉の緊張から関節の不調まで幅広く、まずは自分の痛みがどこから来ているのかを整理することが大切です。
骨盤の痛みの多くは、姿勢のクセや筋肉の緊張、仙腸関節や股関節の負担によって起こります。痛む場所を確認し、原因に応じたケアで負担を減らすことが基本です。ただし、強い痛みで歩けない、発熱を伴う、排尿・排便の異常やしびれを伴う場合は、整体院よりも医療機関への相談を優先してください。原因を一つに決めつけず、痛みの場所と状況から絞り込むことが大切です。
まず確認!あなたの「骨盤の痛み」はどこ?
骨盤は複数の骨が組み合わさった構造で、まわりを多くの筋肉や関節が支えています。そのため、どこが痛むかによって関わる部位が変わります。まずは痛む場所を整理しましょう。
- お尻の上・腰との境目あたり 仙腸関節(骨盤の後ろ側にある関節)の負担が関わることが多い部位です。
- 足の付け根・骨盤の前側 股関節や、骨盤前側の恥骨まわりが関わることがあります。
- 骨盤の奥・下のほう 骨盤の底にある筋肉(骨盤底筋)の緊張が関わるケースがあります。
「どこが」「どんなときに」痛むかを整理しておくと、原因の見当をつけやすくなります。
骨盤まわりの痛みが起こるメカニズム
骨盤の痛みは、特定の一つの原因だけで起こるとは限りません。次のような要因が重なって、負担が蓄積することが多く見られます。
姿勢のクセと日常動作
立ち方や座り方のクセ、片脚に重心をかける習慣、長時間の同じ姿勢は、骨盤まわりに偏った負担をかけます。デスクワークで浅く腰かける、脚を組む、床に横座りするといった習慣も、骨盤の負担につながりやすいものです。
筋肉の緊張とバランスの崩れ
骨盤を支えるお尻や股関節まわりの筋肉が硬くなったり、左右のバランスが崩れたりすると、関節にかかる負担が偏り、痛みとして現れることがあります。運動不足による筋力の低下も、骨盤を安定させる力を弱め、負担を強める一因になります。
骨盤に痛みがある場合に考えられる病気
多くは姿勢や筋肉の負担によるものですが、なかには関節や骨の病気が関わることもあります。代表的なものを整理します。
| 状態 | 痛む場所の傾向 | 特徴 |
|---|---|---|
| 仙腸関節障害 | お尻の上・腰との境目 | 片側に多い、動き始めに痛む |
| 変形性股関節症 | 足の付け根・骨盤の前側 | 歩行や立ち上がりで痛む |
| 慢性的な骨盤の痛み | 骨盤の奥・下のほう | 長引く、原因が特定しにくい |
仙腸関節障害は、骨盤の後ろ側の関節に負担がかかって痛みが出る状態で、片側のお尻の上あたりが痛むのが特徴です。変形性股関節症では、足の付け根の痛みが歩行や立ち上がりで強まります。骨盤の奥に長く続く痛みは原因が特定しにくいことがあり、婦人科や泌尿器科の病気が関わる場合もあるため、症状によっては医療機関での確認が必要です。
医療機関への相談を優先すべき症状・受診の目安
骨盤の痛みの多くは経過とともに和らぎますが、なかには医療機関での確認が必要なものがあります。次のようなサインがあるときは、自己判断で様子を見ないでください。
・強い痛みで歩けない、立ち上がれない
・転倒や事故などの外傷のあとに強い痛みが出た
・発熱を伴う痛みがある
・排尿や排便の異常、下腹部の症状を伴う
・お尻から脚にかけてのしびれや、力の入りにくさを伴う
・安静にしても改善せず、症状が悪化している
骨盤や股関節の痛みは整形外科が基本の窓口です。下腹部の症状や不正出血を伴う場合は婦人科、排尿の異常を伴う場合は泌尿器科への相談が優先されます。しびれや脱力を伴う場合は、神経の関与も考えて早めの受診をおすすめします。
セルフケアでできること・その限界
危険なサインがなければ、日常での工夫が骨盤まわりの負担軽減につながります。ただし、セルフケアには限界があることも知っておきましょう。
姿勢を整え、無理のない範囲で動かす
座るときは骨盤を立てて深く腰かける、脚を組む・横座りを避ける、片脚重心を意識して直すといった工夫が負担を減らします。お尻や股関節まわりを、痛みのない範囲でゆっくり伸ばすのも有効です。反動をつけず、痛気持ちいい強さにとどめましょう。
運動習慣は「正しい動き」で
骨盤を安定させるには適度な運動が役立ちますが、痛みを我慢して行うと逆効果です。強い痛みがあるときは無理をせず、まず休息と姿勢の見直しを優先しましょう。
ストレッチやセルフケアで痛みが強まる、しびれが出るといった場合は、すぐに中止してください。セルフケアで改善しない痛みや、繰り返す痛みは、身体の使い方や関節の負担が背景にあることがあります。無理に続けず、医療機関や専門家に相談しましょう。
骨盤の痛みが長引くのはなぜか
セルフケアをしても骨盤まわりの痛みがなかなか引かない。そんなとき、痛む場所だけに原因があるとは限りません。姿勢のクセや身体の使い方、股関節や腰との連動が、骨盤の負担を繰り返させていることがあります。痛む部分をかばう動きが、腰や脚に新たな負担をかけることも見られます。だからこそ、骨盤の痛みが長引くときには、骨盤だけでなく腰・股関節・脚を含めた身体全体のつながりを確認する視点が役立ちます。
身体全体を確認するオステオパシーの考え方
オステオパシーは、症状が出ている場所だけを見るのではなく、身体全体のつながりやバランスを確認しながら、症状の原因と考えられる箇所に着目していく手技のアプローチです。骨盤や背骨、股関節に加えて、身体を構成するさまざまな組織の状態を確認します。骨盤の痛みであっても、腰や股関節、姿勢との関係を含めて全身を見ていく点が特徴です。
医療機関での診断や治療を否定するものではなく、身体をケアする選択肢の一つとして検討していただくものです。施術の効果や感じ方には個人差があり、身体の状態によって必要な回数も変わります。
オステオパシー整体院トラストの施術方針
大阪市城東区・蒲生四丁目にあるオステオパシー整体院トラストでは、フランスで発展したLMO(オステオパシーメカニカルリンク)という手技を用い、身体への負担に配慮したソフトな施術を行っています。強く押す、揉む、関節を鳴らすといった施術が苦手な方にも取り組みやすい方法です。
初回のカウンセリングでこれまでの経過を確認したうえで、全身約400カ所を確認する触診検査を行い、骨盤まわりの痛みの背景にある身体全体の状態を確認します。院長の北内は理学療法士とD.O.の資格を持ち、臨床経験25年、延べ7万人以上の施術に携わってきました。施術だけでなく、日常生活やセルフケアについてもお伝えしています。
施術間隔は原則として2週間に1回を目安に、症状や生活の事情を踏まえて相談のうえ決めていきます。回数の一般的な目安は6〜8回ですが、身体の状態によって異なり、変化には個人差があります。週に何度も通うことを前提とせず、身体の状態や生活環境に合わせて頻度を相談します。
骨盤が痛いときのよくある質問
骨盤が痛いとき、何科を受診すればよいですか
骨盤や股関節の痛みは整形外科が基本の窓口です。下腹部の症状を伴う場合は婦人科、排尿の異常を伴う場合は泌尿器科への相談を優先してください。
「骨盤のゆがみ」が原因で痛むのですか
骨盤の痛みには姿勢のクセや筋肉の緊張、関節の負担などが関わります。原因を一つに決めつけず、痛む場所や状況から可能性を絞り込むことが大切です。強い痛みや長引く痛みは医療機関に相談しましょう。
ストレッチをしても骨盤の痛みが取れません
セルフケアで改善しない痛みは、身体の使い方や関節の負担が背景にあることがあります。無理に続けず、医療機関で原因を確認するか、身体全体を確認するケアを検討してください。
オステオパシーの施術は何回くらい必要ですか
身体の状態によって異なりますが、一般的な目安は6〜8回です。施術間隔は2週間に1回を目安に相談のうえ決めていきます。回数や変化には個人差があり、保証するものではありません。
まとめ
骨盤の痛みは、姿勢のクセや筋肉の緊張、仙腸関節や股関節の負担が主な原因です。まず痛む場所を確認し、姿勢や動作を整えることが対処の基本になります。強い痛みで歩けない、発熱を伴う、排尿・排便の異常やしびれを伴うといったサインがあるときは、医療機関への相談を優先してください。セルフケアで改善しない痛みや繰り返す痛みには、骨盤だけでなく身体全体のつながりを確認する視点が役立ちます。
大阪市城東区・蒲生四丁目周辺で、骨盤まわりの痛みや繰り返す不調にお悩みの方は、オステオパシー整体院トラストへご相談ください。施術をご希望の方は、オンライン予約をご利用いただけます。当院は完全予約制です。
※本記事は一般的な健康情報の提供を目的としたものであり、診断や治療を目的とするものではありません。症状の判断や治療については、必ず医療機関を受診し、医師の指示に従ってください。施術の効果や感じ方には個人差があります。





