蒲生四丁目で骨盤矯正をお探しのあなたへ。オステオパシーが選ばれる理由

骨盤の歪みが及ぼす身体への影響

蒲生四丁目周辺で骨盤矯正をお探しの方にとって、どの施術方法を選べば良いのか迷われることも多いでしょう。

骨盤は身体の土台となる重要な部位であり、その歪みは全身に影響を及ぼします。

海外の研究によると、骨盤のアライメント(配置)の乱れを放置すると、腰痛や仙腸関節痛、尿失禁などの症状が生じるリスクが高まることが明らかになっています。

特に妊娠・出産を経験された女性では、骨盤の前方幅が産後1ヶ月経過しても妊娠前の状態に戻りきらないことが確認されており、長期的な身体機能の低下につながる可能性があります。

この記事では、一般的な骨盤矯正とオステオパシーの違い、特にメカニカルリンク・オステオパシー(LMO)の独自性について、構造と生理学の観点から分かりやすくご説明します。

骨盤の構造と役割:なぜ歪みが起こるのか

骨盤は、仙骨・寛骨(腸骨・坐骨・恥骨)から構成される骨格構造で、身体の中心に位置しています。その主な役割は以下の通りです。

骨盤の3つの重要な機能

1. 荷重伝達機能
体重や重力による負荷を下肢へと効率的に伝える役割を担っています。立つ、歩く、座るといった日常動作において、骨盤は常に体重を支え続けています。

2. 内臓保護機能
骨盤腔内には膀胱、子宮、直腸などの重要な臓器が収まっており、これらを外部の衝撃から守っています。

3. 姿勢維持機能
脊柱と下肢をつなぐ接合部として、全身のバランスを保つ要となっています。

骨盤が歪む原因

骨盤の歪みは、以下のような要因で引き起こされます。

  • 姿勢習慣:長時間のデスクワーク、片足重心での立位、脚を組む習慣
  • 筋力バランスの乱れ:腹筋や骨盤底筋群の筋力低下
  • 妊娠・出産:ホルモンの影響による靭帯の緩み、胎児の成長による骨盤の拡大
  • 外傷:転倒や事故による直接的な衝撃
  • 内臓の機能低下:内臓と骨格は筋膜を通じて連結しており、内臓の不調が骨盤の位置に影響を与えることもあります

骨盤の歪みを放置すると何が起こる?予後と症状

骨盤の歪みを放置した場合の症状について、海外の文献では以下のような影響が報告されています。

短期的な症状

  • 腰痛・仙腸関節痛:骨盤の非対称性により、荷重伝達が適切に行われず腰部や仙腸関節に過度なストレスがかかります
  • 股関節痛:骨盤の傾きが股関節の動きを制限し、痛みや可動域制限を引き起こします
  • 姿勢の変化:骨盤の前傾・後傾により、猫背や反り腰などの姿勢異常が生じます

長期的な影響

研究によると、骨盤のアライメント異常が持続すると以下のような問題が発生する可能性があります。

  • 慢性的な腰痛・骨盤痛:組織の機能不全が長期化し、日常生活の質が著しく低下します
  • 尿失禁:骨盤底の機能低下により、尿道閉鎖機能が損なわれる可能性があります
  • 骨盤臓器脱:特に産後の骨盤拡大が回復しない場合、骨盤内臓器の下垂リスクが高まります
  • 下肢への影響:膝関節や足関節への負担増加により、変形性関節症などの二次的な問題が生じることもあります

これらの症状は生活の質を大きく低下させるため、早期の適切なケアが重要です。

一般的な骨盤矯正とオステオパシーの根本的な違い

骨盤矯正と一口に言っても、その方法は施術者や施設によって大きく異なります。

ここでは主な3つのアプローチの違いをご説明します。

整骨院で行われる一般的な骨盤矯正

整骨院では、主に以下のような方法で骨盤矯正が行われます。

  • 関節モビリゼーション:骨盤周囲の関節に対する手技的なアプローチ
  • 筋肉へのアプローチ:骨盤周囲の筋肉を緩め、バランスを整える
  • 物理療法の併用:電気療法や温熱療法などを組み合わせる

これらの方法は、症状のある部位に直接アプローチするため、即効性が期待できる一方で、根本原因が他の部位にある場合には効果が一時的となることもあります。

病院(整形外科・産婦人科)で推奨される方法

医療機関では、主に以下のアプローチが推奨されます。

  • 運動療法:理学療法士による骨盤底筋トレーニングや体幹エクササイズの指導
  • 骨盤ベルトの使用:外部からの圧迫により骨盤の安定性を高める
  • 薬物療法:痛みに対する鎮痛剤の処方
  • 必要に応じた外科的介入:重度の症状に対する手術

医学的根拠に基づいたアプローチである一方、保存的な方法では症状のある部位への対症療法が中心となることが多いのが特徴です。

オステオパシーのアプローチの独自性

オステオパシーは、以下の点で他の方法と大きく異なります。

1. 全身評価の重視
骨盤の歪みは結果であり、原因は別の場所にあるという考え方に基づきます。例えば、過去の足首の捻挫が筋膜を通じて骨盤の歪みを引き起こしているケースもあります。

2. 構造と機能の相互関係
骨格、筋肉、内臓、血管、神経など、身体のあらゆる組織が相互に影響し合っているという原則に基づいて施術を行います。

3. 身体の自然治癒力の促進
外部から力を加えて矯正するのではなく、身体が本来持つ自己調整機能を引き出すことを目指します。

4. 優しく痛みの少ない手技
強い力や急激な操作を用いず、組織の緊張を評価しながら穏やかにアプローチします。

メカニカルリンク・オステオパシー(LMO)とは何か

メカニカルリンク・オステオパシー(LMO:Lien Mécanique Ostéopathique)は、1970年代から80年代にかけて、フランスのオステオパスであるポール・ショフールによって構築された評価・施術システムです。

LMOの3つの特徴

1. 体系的な全身評価システム
LMOでは、身体を8つの系統(関節、筋膜、内臓、血管、神経、頭蓋など)に分類し、それぞれについて緊張テストを用いて評価します。

これにより、症状のある部位だけでなく、根本原因となっている組織の機能不全を特定できます。

2. 優先順位に基づいた施術
複数の機能不全が見つかった場合、それらの中で最も身体に影響を与えている「優先病変」を特定し、そこから施術を行います。

これにより、効率的かつ効果的な改善が期待できます。

3. リコイル(反動)技法
評価から施術へとシームレスに移行できる独自の手技です。

組織に軽い緊張を加えた後、瞬間的に解放することで、身体の自己調整機能を活性化させます。この技法は痛みがほとんどなく、安全性が高いという特徴があります。

LMOによる骨盤矯正の実際

LMOで骨盤矯正を行う際、施術者は以下のようなプロセスを経ます。

  1. グローバルテスト:全身の中で最も優先度の高い機能不全を特定
  2. 局所テスト:骨盤周囲の関節、靭帯、筋膜などの緊張パターンを詳細に評価
  3. 関連する組織の評価:骨盤の歪みと関連する内臓、血管、神経などの状態を確認
  4. リコイル技法による調整:特定された機能不全に対して、適切な方向性と強度で施術を実施

このアプローチにより、骨盤だけでなく、その歪みの原因となっている全身の機能不全にアプローチすることができます。

LMOの効果:文献的根拠と臨床実績

オステオパシーの効果については、近年、科学的な検証が進んでいます。

妊娠・産後の骨盤痛に対する効果

系統的レビューとメタアナリシスによると、オステオパシー手技療法(OMT)は妊娠中および産後の腰痛・骨盤帯痛に対して、中程度の効果サイズを示すことが報告されています。

通常のケアと比較して、痛みの軽減と機能改善が確認されました。

筋骨格系疾患への応用

LMOの公式サイトでは、以下のような症状に対する臨床的な成功例が報告されています。

  • 椎間板ヘルニア、腰部脊柱管狭窄症
  • 肩関節周囲炎、手根管症候群
  • 股関節・膝関節の変形性関節症
  • 側弯症などの構造的問題

内臓機能への影響

LMOは筋骨格系だけでなく、内臓の機能改善にもアプローチします。

胃腸の不調、月経困難症、泌尿器系の問題などに対しても、筋膜的なつながりを通じて働きかけることができます。

これらの効果は、身体の構造と機能が密接に関連しているというオステオパシーの基本原則に基づいています。

産後の骨盤矯正:それぞれのアプローチの違い

産後の骨盤ケアは、多くの女性にとって重要な関心事です。

ここでは3つのアプローチの特徴を比較します。

病院(産婦人科・整形外科)でのアプローチ

  • 骨盤底筋トレーニング:骨盤底筋群を強化するエクササイズの指導
  • 骨盤ベルトの装着指導:産後の骨盤の開きを外部からサポート
  • 運動指導:体幹の安定性を高めるためのエクササイズプログラム

医学的根拠に基づいた標準的なケアですが、個々の身体の状態に応じた柔軟な対応が難しい場合もあります。

整骨院でのアプローチ

  • 骨盤矯正手技:仙腸関節や恥骨結合への直接的なアプローチ
  • 筋肉調整:骨盤周囲の筋肉の緊張をほぐす
  • 姿勢指導:日常生活での姿勢の注意点をアドバイス

症状のある部位への直接的なアプローチにより、早期の痛みの軽減が期待できます。

オステオパシー(LMO)でのアプローチ

  • 全身的な評価:骨盤だけでなく、妊娠・出産により影響を受けた全身の組織を評価
  • 内臓への配慮:子宮や膀胱などの骨盤内臓器の位置と機能を確認
  • 筋膜システムの調整:妊娠中の腹部の拡大により緊張した筋膜ネットワークを調整
  • ホルモン系への間接的アプローチ:内分泌器官への血流改善を通じて、産後のホルモンバランスの回復をサポート

LMOでは、産後の身体を「出産という大きなイベントを経験した全身システム」として捉え、骨盤だけでなく、それに関連するすべての組織にアプローチします。

研究によると、産後1ヶ月経過しても骨盤の前方幅は妊娠前の状態に完全には戻らないことが分かっています。

この骨盤の開きが長期化すると、骨盤臓器脱や慢性的な腰痛のリスクが高まります。

LMOでは、このような産後特有の身体の変化に対して、構造と機能の両面からアプローチすることで、より根本的な回復を目指します。

予防の観点:骨盤の健康を維持するために

骨盤矯正は症状が出てから行うものというイメージがありますが、予防的なケアも非常に重要です。

日常生活でできる骨盤ケア

姿勢への意識

  • 座位:骨盤を立てて座り、左右均等に体重をかける
  • 立位:片足重心を避け、両足に均等に体重を分散
  • 歩行:骨盤の動きを意識し、左右対称な歩き方を心がける

適度な運動習慣

  • 骨盤周囲の筋力を維持するための運動(ウォーキング、水泳など)
  • 柔軟性を保つためのストレッチ
  • 体幹の安定性を高めるトレーニング

生活習慣の見直し

  • 長時間の同一姿勢を避ける
  • 重い荷物を持つ際の身体の使い方に注意
  • 十分な睡眠と栄養バランスの取れた食事

オステオパシーによる予防的ケア

LMOでは、症状がない段階でも定期的に身体をチェックすることで、小さな機能不全を早期に発見し、大きな問題に発展する前にケアすることができます。

特に以下のようなタイミングでの予防的ケアがお勧めです。

  • 妊娠を計画している方:妊娠前に骨盤の状態を整えておくことで、妊娠中のトラブルを予防
  • デスクワークが多い方:定期的なメンテナンスで慢性的な歪みを予防
  • スポーツを行う方:パフォーマンス向上とケガの予防
  • 更年期を迎える方:ホルモンバランスの変化に伴う骨盤周囲の変化に対応

なぜオステオパシー整体院トラストが選ばれるのか

大阪市城東区にあるオステオパシー整体院トラストでは、フランス発祥のメカニカルリンク・オステオパシー(LMO)を提供しています。

トラストの強み

根本原因へのアプローチ

痛みや違和感のある部位だけでなく、全身を評価することで、症状の根本原因を見つけ出します。

「骨盤の歪み」という結果に至った原因が、実は過去の足首の捻挫や内臓の機能低下にあるケースも少なくありません。

一人ひとりに合わせたオーダーメイドの施術

同じ「骨盤の歪み」でも、その原因やパターンは人それぞれです。

トラストでは、お一人おひとりの身体の状態を丁寧に評価し、最適な施術プランを提案します。

セルフケアと生活指導も充実

施術だけでなく、ご自宅でできるセルフケアや栄養面でのアドバイスも行っています。

施術の効果を持続させ、症状の再発を防ぐために、日常生活の中でできることを具体的にお伝えします。

蒲生四丁目周辺で骨盤矯正をお探しの方へ

蒲生四丁目駅から通いやすい立地にあるオステオパシー整体院トラストは、骨盤の歪みでお悩みの方、産後の身体のケアをお考えの方、予防的なメンテナンスをご希望の方など、幅広いニーズにお応えしています。

こんな方におすすめです

  • 腰痛や骨盤周囲の痛みが慢性化している
  • 産後の骨盤の開きが気になる
  • 他の施術で改善が見られなかった
  • 症状の根本原因を知りたい
  • 薬に頼らない自然なアプローチを探している
  • 予防的なケアで健康を維持したい

あなたの身体と向き合う第一歩

骨盤の歪みは、単なる骨格の問題ではなく、全身の構造と機能のバランスが崩れたサインです。

その歪みを放置すると、慢性的な痛みや機能障害につながる可能性があることが、多くの研究で明らかになっています。

一般的な骨盤矯正が症状のある部位への直接的なアプローチであるのに対し、オステオパシー、特にメカニカルリンク・オステオパシー(LMO)は、全身を一つのシステムとして捉え、根本原因にアプローチします。

ポール・ショフールが構築したこの体系的な方法は、優しく痛みの少ない手技で、身体の自然治癒力を引き出すことを目指します。

産後の骨盤ケアにおいても、LMOは骨盤だけでなく、妊娠・出産により影響を受けた全身の組織と内臓にアプローチし、より包括的な回復をサポートします。

そして何より大切なのは、予防の視点です。

症状が出る前から身体をケアすることで、健康な状態を長く維持することができます。

蒲生四丁目でオステオパシーによる骨盤矯正をお考えの方は、ぜひオステオパシー整体院トラストにご相談ください。

あなたの身体の声に耳を傾け、一人ひとりに合わせた最適なケアを提供いたします。

参考文献

  1. Morino S, Ishihara M, Umezaki F, et al. (2019). Pelvic alignment changes during the perinatal period. PLOS ONE, 14(10), e0223776. https://doi.org/10.1371/journal.pone.0223776
  2. Franke H, Franke JD, Belz S, Fryer G. (2017). Osteopathic manipulative treatment for low back and pelvic girdle pain during and after pregnancy: a systematic review and meta-analysis. Journal of Bodywork and Movement Therapies, 21(4), 752-762.
  3. Chauffour P. Mechanical Link: Fundamental Principles, Theory and Practice. LMO Official Website. https://lmosteo.com/en/mechanical-link-evolution-and-perspectives
  4. Vleeming A, Albert HB, Östgaard HC, Sturesson B, Stuge B. (2008). European guidelines for the diagnosis and treatment of pelvic girdle pain. European Spine Journal, 17(6), 794-819.
  5. National Center for Biotechnology Information. (2024). Osteopathic Manipulative Treatment: Muscle Energy Procedure. https://www.ncbi.nlm.nih.gov/books/NBK560659/


オステオパシー整体院トラスト

  • 住所:大阪市城東区(蒲生四丁目駅徒歩1分)
  • 交通:大阪メトロ長堀鶴見緑地線・今里筋線「蒲生四丁目駅」徒歩1分
  • 営業時間:
    • 平日:9:00〜20:00
    • 土日祝日:9:00〜17:00
  • 定休日:年末年始のみ
  • スタッフ:4名(全員LMO施術可能)
  • 院長:北内俊充(オステオパス、理学療法士)

執筆
白倉直樹(オステオパス、理学療法士)

2009年に理学療法士資格を取得後、クリニックにてデイケアや訪問リハビリ、そして外来に携わり、幅広い年代・症例を担当しながら日常生活に直結するサポートを行う。
フランス発祥のメカニカルリンク・オステオパシー(LMO)を学び、修了証を取得。
現在は大阪市城東区「オステオパシー整体院トラスト」にて、これまで培った臨床経験と解剖学・生理学の知識を基盤に、一人ひとりに合わせた施術を提供。
セルフケアや栄養面でのアドバイスも行い、症状改善と生活の質向上を支えている。

監修
北内俊充(オステオパス、理学療法士)

理学療法士国家試験を取得後、総合病院、クリニック、在宅医療の現場を経て、2012年オステオパシー整体院トラストを開業。痛みとしびれでお困りのクライアントを中心に施術を行っている。理学療法士免許の他に日本トラディショナルオステオパシーカレッジを卒業し、D.O.の称号を取得。LMO(メカニカルリンクオステオパシー)というフランスで発展したオステオパシーの国際教育ライセンスを保有し、専門的な技術と豊富な臨床経験を活かした施術を提供している。オステオパシーの教育にも携わっており、日本を中心に台湾でも教育を行っている。国際的な視野でオステオパシー技術の普及と発展に貢献しており、院内では全スタッフへの技術指導を行い、同水準の高品質な施術が提供できる体制を構築している。