水泳で肩が痛む方へ|スイマーズショルダーの原因と身体全体からのケア【大阪市城東区】

「クロールで肩が引っかかって痛い…」
「平泳ぎの後、肩が上がらなくなる…」
「整形外科では『安静に』と言われたけど、大会が近くて休めない…」

このような悩みを抱える水泳選手や愛好家の方は、決して少なくありません。

水泳は全身運動として健康に良いとされる一方で、肩への負担が大きいスポーツでもあります。

この記事では、水泳による肩の痛み(スイマーズショルダー)について、海外の研究データをもとに、その原因と身体全体からのアプローチについて解説します。

肩の痛みでお悩みの方は、LINEまたはお問い合わせフォームからご相談ください


スイマーズショルダー(水泳肩)とは

肩に手を当てる様子

医学的な定義

スイマーズショルダー(Swimmer’s Shoulder)とは、水泳の反復動作によって生じる肩の痛みや機能障害の総称です。

医学的には「肩峰下インピンジメント症候群」や「腱板障害」として分類されることが多くあります。

スイマーズショルダーは、単なる肩の使いすぎではなく、肩甲骨の動きや体幹の安定性など、身体全体のバランスが関係しています。

北米スポーツ理学療法学会の研究によると、競泳選手の約40-60%が肩の痛みを経験しており、その多くが腱板(ローテーターカフ)や肩峰下組織の慢性的な負担によるものと報告されています(Tovin, 2006)。

クロールや平泳ぎでは、1回の練習で数千回も肩を回します。この反復動作により、肩の腱や筋肉に微細な損傷が蓄積し、炎症や痛みを引き起こすのです。

泳法別の負担パターン

水泳による肩の痛みは、泳法によって負担のかかり方が異なります。

クロールの場合:
リカバリー動作(水面上で腕を前方に運ぶ動作)の際、肩が内旋しながら挙上されるため、肩峰下のスペースが狭くなり、腱板が挟まれやすくなります(Allegrucci et al., 1994)。

平泳ぎの場合:
リカバリー動作で両腕を前方に伸ばす際、肩甲骨が外転し、肩関節に大きな負担がかかります。特に肩の柔軟性が不足している場合、痛みが出やすくなります。

バタフライの場合:
全身の波打ち動作と肩の連動が求められるため、体幹の安定性が不足していると、肩への負担が増大します。

スイマーズショルダーは、泳法によって痛みの出方が異なるため、それぞれの動作パターンを理解したうえでのアプローチが重要です。


なぜ水泳で肩が痛くなるのか|肩甲骨の動きと身体バランス

肩のストレッチをする後ろ姿

肩だけの問題ではない

水泳による肩の痛みは、肩関節だけでなく、肩甲骨の動き、胸郭の柔軟性、体幹の安定性など、身体全体のバランスが関係しています。

2017年のBritish Journal of Sports Medicineに掲載された研究では、スイマーズショルダーを持つ選手の多くに「肩甲骨の運動異常(Scapular Dyskinesis)」が見られることが報告されています(Struyf et al., 2017)。

肩甲骨が適切に動かないと、肩関節への負担が増大し、痛みを引き起こすのです。

具体例:

  • デスクワークと水泳を両立している方は、猫背姿勢により胸郭が硬くなり、肩甲骨の動きが制限されています
  • 高校生の競泳選手は、成長期の柔軟性低下により、肩の可動域が狭くなりがちです
  • マスターズスイマーは、加齢による体幹筋力の低下により、泳ぎの際に肩への負担が増えています

水泳は全身運動であり、肩の痛みを根本から改善するには、肩だけでなく身体全体を見る必要があります。


整形外科での対応と整体の役割

日本的な室内プール

医療機関での診断が第一

肩の痛みが続く場合は、まず整形外科で正確な診断を受けることが重要です。

MRI検査により、腱板断裂や肩峰下滑液包炎など、具体的な組織の損傷を確認できます。炎症が強い場合は、注射や投薬による対応が必要なケースもあります。

多くの方が整形外科で「安静にしてください」と指導されますが、競技を続けたい選手や、健康維持のために水泳を続けたい方にとっては、「休むこと」が必ずしも最良の選択とは限りません。

整体の役割|身体全体からのサポート

整体は医療行為ではありませんが、整形外科での診断と並行して、身体全体のバランスを整えることで、肩への負担を軽減するサポートを行うことができます。

オステオパシーを含む手技療法(Manual Therapy)の研究では、肩甲骨の動きや胸郭の柔軟性を改善することで、肩の痛みが軽減されたという報告があります(Almeida et al., 2011; Bennett et al., 2017)。

当院では、理学療法士の国家資格を取得しているスタッフが、以下のポイントを評価します。

  • 肩甲骨の動き: 泳ぐ際に肩甲骨が適切に動いているか
  • 胸郭の柔軟性: 猫背や巻き肩により、胸が硬くなっていないか
  • 体幹の安定性: 泳ぎの際に体幹がぶれていないか
  • 股関節の可動域: 下半身の柔軟性が肩への負担に影響していないか

整体は、整形外科での診断を尊重しながら、身体全体のバランスを整えることで、肩への負担を軽減し、水泳を続けられる身体づくりをサポートします。


身体全体からのアプローチ|オステオパシーの考え方

身体は一つの単位として機能する

オステオパシーの基本原則の一つに、「身体は一つの単位である」という考え方があります。

これは、肩の痛みであっても、その原因が肩だけにあるとは限らないということを意味します。

肩の痛みを改善するには、肩だけでなく、骨盤、背骨、肋骨、頭蓋骨など、身体全体のつながりを評価する必要があります。

当院で学んでいるLMO(メカニカルリンクオステオパシー)技術では、身体の各組織のつながりを丁寧に評価し、痛みの根本原因にアプローチします。

具体例:

  • 骨盤の歪みが背骨の動きを制限し、それが肩甲骨の動きに影響している
  • 過去の足首の捻挫が、身体全体のバランスを崩し、肩への負担を増やしている
  • デスクワークでの姿勢が、胸郭を硬くし、泳ぐ際の肩の動きを制限している

オステオパシーの視点から身体全体を見ることで、肩の痛みの根本原因にアプローチできます。


水泳を続けながらできるセルフケア

肩のストレッチをする女性の後ろ姿

練習後のストレッチ3選

水泳の練習後は、以下のストレッチを取り入れることで、肩への負担を軽減できます。

1. 肩甲骨の運動
両手を背中で組み、肩甲骨を寄せるように意識します。10秒キープを3セット。

2. 胸のストレッチ
壁に手をつき、身体を反対側にひねります。胸の前面が伸びるのを感じながら、20秒キープを左右2セットずつ。

3. 体幹のローテーション
仰向けに寝て、両膝を立てます。膝を左右に倒し、体幹をひねります。呼吸を止めずに、左右10回ずつ。

これらのセルフケアは、あくまで予防的なものです。痛みが強い場合は、無理をせず、専門家にご相談ください。


大阪市城東区|オステオパシー整体院トラストが選ばれる理由

理学療法士による専門的な評価

当院のスタッフは、理学療法士の国家資格を取得しており、解剖学・生理学の知識をもとに、お一人お一人の身体の状態を丁寧に評価いたします。

オステオパシー技術による身体全体へのアプローチ

LMO(メカニカルリンクオステオパシー)技術を学び、肩だけでなく、身体全体のつながりを見ながら、痛みの根本原因にアプローチします。

蒲生四丁目駅から徒歩1分の好立地

地下鉄今里筋線・長堀鶴見緑地線「蒲生四丁目駅」より徒歩1分。練習帰りや仕事帰りにも通いやすい立地です。

土日祝も営業・年末年始以外は休まず対応

  • 平日: 9:00〜20:00
  • 土日祝: 9:00〜17:00
  • 定休日: 年末年始のみ

よくあるご質問

プールサイドに立つ人の後ろ姿

Q: 水泳の肩痛は整体で良くなりますか?
A: 整体は医療行為ではないため、「治す」「治る」とお伝えすることはできません。ただし、整形外科での診断を尊重しながら、身体全体のバランスを整えることで、肩への負担を軽減し、水泳を続けられる身体づくりをサポートいたします。

Q: 大会前に駆け込みでも大丈夫ですか?
A: まずは整形外科で診断を受けていただくことをお勧めします。その上で、当院でできるサポートについてご相談ください。

Q: どのくらいの頻度で通う必要がありますか?
A: お身体の状態や練習頻度によって異なります。初回の評価時に、あなたに合ったケアプランをご提案いたします。

スイマーズショルダーは、肩だけの問題ではなく、肩甲骨の動き、胸郭の柔軟性、体幹の安定性など、身体全体のバランスが関係しています。

整形外科での正確な診断を受けたうえで、整体による身体全体からのアプローチを取り入れることで、水泳を続けながら肩の負担を軽減することが可能です。

大阪市城東区のオステオパシー整体院トラストでは、理学療法士の国家資格を持つスタッフが、お一人お一人の身体の状態を丁寧に評価し、水泳を続けられる身体づくりをサポートいたします。


ご相談・お問い合わせ

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メール: info@trust-osteopathy.com

アクセス

大阪市城東区オステオパシー整体院トラスト

  • 住所: 〒536-0004 大阪府大阪市城東区今福西3-6-32 DGビル蒲生四丁目4A, 502号
  • 最寄り駅:
    • 地下鉄今里筋線「蒲生四丁目駅」より徒歩1分
    • 地下鉄長堀鶴見緑地線「蒲生四丁目駅」より徒歩1分
    • 京阪本線「野江駅」より徒歩8分

引用文献

  1. Tovin, B. J. (2006). Prevention and treatment of swimmer’s shoulder. North American Journal of Sports Physical Therapy, 1(4), 166-175. https://pmc.ncbi.nlm.nih.gov/articles/PMC2953356/
  2. Allegrucci, M., Whitney, S. L., & Irrgang, J. J. (1994). Clinical implications of secondary impingement of the shoulder in freestyle swimmers. Journal of Orthopaedic & Sports Physical Therapy, 20(6), 307-318. https://www.jospt.org/doi/abs/10.2519/jospt.1994.20.6.307
  3. Struyf, F., Tate, A., Kuppens, K., Feijen, S., & Michener, L. A. (2017). Musculoskeletal dysfunctions associated with swimmers’ shoulder. British Journal of Sports Medicine, 51(10), 775-780. https://bjsm.bmj.com/content/51/10/775.abstract
  4. Almeida, G. P., de Souza, V. L., Barbosa, G., Santos, M. B., & Grossi, D. B. (2011). Swimmer’s shoulder in young athlete: Rehabilitation with emphasis on manual therapy and stabilization of shoulder complex. Manual Therapy, 16(5), 510-515. https://www.sciencedirect.com/science/article/pii/S1356689X10002316
  5. Bennett, S., Macfarlane, C., & Vaughan, B. (2017). The use of osteopathic manual therapy and rehabilitation for subacromial impingement syndrome: a case report. Explore, 13(5), 339-343. https://www.sciencedirect.com/science/article/pii/S1550830717300149
  6. Cools, A. M., Struyf, F., De Mey, K., Maenhout, A., Castelein, B., & Cagnie, B. (2014). Rehabilitation of scapular dyskinesis: from the office worker to the elite overhead athlete. British Journal of Sports Medicine, 48(8), 692-697. https://bjsm.bmj.com/content/48/8/692.short

オステオパシー整体院トラスト

  • 住所:大阪市城東区(蒲生四丁目駅徒歩1分)
  • 交通:大阪メトロ長堀鶴見緑地線・今里筋線「蒲生四丁目駅」徒歩1分
  • 営業時間:
    • 平日:9:00〜20:00
    • 土日祝日:9:00〜17:00
  • 定休日:年末年始のみ
  • スタッフ:4名(全員LMO施術可能)
  • 院長:北内俊充(オステオパス、理学療法士)

監修者プロフィール

◆執筆
杉山主馬(理学療法士)

大阪市城東区のオステオパシー整体院トラストで痛みや痺れなどの症状に対するクライアントへの施術を担当。理学療法士の国家資格を持ち、総合病院において脊椎や股関節・膝関節の手術後リハビリテーション、外来での肩関節疾患、足部疾患、腰部疾患など様々な臨床現場を経験。LMO(メカニカルリンクオステオパシー)技術を学び、解剖学・生理学の知識を活かしながら、お一人お一人の症状改善のサポートに努めている。

◆監修
北内俊充(オステオパス、理学療法士)

理学療法士国家試験を取得後、総合病院、クリニック、在宅医療の現場を経て、2012年オステオパシー整体院トラストを開業。痛みとしびれでお困りのクライアントを中心に施術を行っている。理学療法士免許の他に日本トラディショナルオステオパシーカレッジを卒業し、D.O.の称号を取得。LMO(メカニカルリンクオステオパシー)というフランスで発展したオステオパシーの国際教育ライセンスを保有し、専門的な技術と豊富な臨床経験を活かした施術を提供している。オステオパシーの教育にも携わっており、日本を中心に台湾でも教育を行っている。国際的な視野でオステオパシー技術の普及と発展に貢献しており、院内では全スタッフへの技術指導を行い、同水準の高品質な施術が提供できる体制を構築している。