臼蓋形成不全による両側股関節の痛みが改善した症例について
当院の施術により臼蓋形成不全による両側股関節の痛みが改善した症例についてご報告させて頂きます。
【性別】女性
【職業】会社員
11年前に両股関節の痛みが起こり、整形外科受診し、レントゲンにて両側の股関節臼蓋形成不全(骨盤側の関節面が先天的に浅い)と診断を受ける。
数か月前より両股関節の痛みが強くなり、疼痛の軽減と進行の予防目的でインターネットを見て当院に来院される。
歩行時、階段昇降時、寝返りをうつ時に両股関節周囲に痛みが起こるとのこと。
特に両側の臀部に痛みが強く、股関節を内転(内に入れる動作)で痛みが強い。
(備考)
レントゲンにて臼蓋形成不全が確認できる
11年前に悪性リンパ腫
11年前から糖尿病
14歳の時に虫垂炎の手術
24歳の時に自転車に乗っているときに車にはねられ右肩から地面に落ちる
施術
一回目の施術 来院時
下部の胸椎(肩甲骨より下の方の背骨)、腰椎全体に組織の緊張と圧迫があった。両側の股関節の可動域はさほど制限されていない。
上記の過去の外傷により右肩周囲、鎖骨、肩関節、上腕に組織の緊張があった。
虫垂炎の手術後の瘢痕に関しては大きな問題はなかった。
内臓には小腸の下垂、心膜の緊張が認められた。
左下肢の末梢神経(腓腹神経、脛骨神経)は足部の方向に引っ張られて固着しており、これが骨盤部の脊髄硬膜の緊張に影響を与えているようである。
左下肢に関して捻挫などの既往がないか問診してみたが、本人は記憶がないとのこと。
以上の問題を階層化させ順番に調整を行い、一回目のセッションは終了。
帰られてから電話をいただき、様子を聞いてみると、両方の臀部に重だるい感覚が強く出ているとのこと。施術の反応だと思ったのでしばらく様子を見てもらった。
二回目の施術(約二週間後)来院時
初回時に認められた両臀部の痛みは消失しているとのこと。また歩行、階段昇降、寝返りも楽に行えるようになられていた。
この日も全身を触診し、体全体が調和して機能できるように施術をすすめた。
三回目の施術(約二週間後)来院時
痛みはかなり落ち着いており、快適に生活できるようになったとのこと。
前回からの経過を見て症状は安定している様子だったので、この日は身体の調和に必要最低限の施術を行い終了。
この様に臼蓋形成不全があったとしても、身体全体がバランス良く調和する状態に施術することで、股関節の痛みをコントロールし、変形の進行を予防することが可能であると考えます。
当院の施術
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