お名前 | A.Y様 |
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年齢・性別 | 63歳 男性 |
お住いの地域 | 大阪市都島区市 |
職業 | 自営業 |
お悩みの症状 | 左の首から左腕にかけての痛み(左棘下筋部分断裂) |
ご来院いただいた経緯
来院の約1か月前に、お孫さんの子守で長時間抱っこをした翌日から、左頚部・左肩・左上腕にかけて激痛が起こりはじめたそうです。
整形外科にて左棘下筋部分断裂と診断され、保存療法と痛み止めの内服で様子観察するも症状の改善が見られず、ご紹介で当院に来院されました。
【外傷歴】中学生の頃に左の前腕を骨折
その他大きな合併症はなし
当院での施術
施術は9/17~12/6の期間に計7回行いました。
初回検査と施術(9/17)
ご来院された時は左頚部~左上腕に激痛があり、ベッドに仰向けに寝るのも困難であった。
整形外科では指摘されていなかったが、頸椎の神経根の症状がある様子。
背骨から骨盤にかけて湾曲が強く、胸椎部分では後弯が強く椎骨、肋骨が塊の様になっており、可動性が少ない。
このため頭部を運動する際に頸椎は過剰に動かなければならない状況。
過去の外傷である左前腕の骨折の後遺症により、橈骨の骨膜の動きが制限されており頚部の筋膜を引っ張っている。
また、お孫さんを長時間抱っこしたことで、頚部の左側から腕に伸びていく神経の束である、腕神経叢が遠位に牽引された状態であった。
骨格の構造を調整し、末梢神経の調整も行った。
2回目の施術(9/20)
痛みが継続しているがベッドに横になることが前回よりも容易にできる。
3回目の施術(9/28)
以前はずっと痛みが続いていたが、痛みのない時間も出てきたとのこと。
4回目の施術(10/4)
前回より痛みが和らいでおり、神経根の炎症も収まってきた様子。
5回目の施術(10/13)
痛みはさらにましになり、軽いしびれを感じるとのこと。
6回目の施術(10/21)
ほぼ痛みなく生活されているとのこと
7回目の施術(12/6)
痛みなく安定されているため施術終了となる。
当院からのコメント
この方の場合、長い時間かけて構築された、脊柱と骨盤の構造的問題、特に胸椎部の可動性の低下がベースにあり、過去の左橈骨の骨折後遺症による、骨膜の緊張が左頚部の筋膜にテンションをかけていました。
上記のような慢性的な構造のアンバランスがある状態でお孫さんを長時間抱っこするという負荷が加わり、頚部神経根の炎症が起こったのではないかと推測できます。
この様なケースは頸椎を施術しがちであるが、もっと視野を全身に広げて、全体的な施術が必要であると考えます。
整骨院などに通ってもなかなか改善しない痛みや不調にお困りの方は一度当院にご相談ください。きっとお力になれると思います。