お名前 | Y.O様 |
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お住いの地域 | 大阪市東成区 |
職業 | 会社員 |
お悩みの症状 | 右踵の痛み(足底筋膜炎) |
ご来院いただいた経緯
当院へ来院される8か月ほど前に、旅行で長距離を歩いた翌日より右踵の痛みが起こり、「すぐに治るだろう」と様子を見られていたところ、だんだんと痛みが強くなってきたそうです。
その後、整形外科を受診され「右足の足底筋膜炎」と診断を受けられました。
レントゲンにて右踵の骨が棘の様になる、いわゆる骨棘の形成が認められました。
整形外科の治療として、患部に痛み止めの注射を二回行うも、痛みが改善しなかったとのこと。
その後、整骨院に通院するも右踵の痛みは改善せず、徐々に左の踵にも痛みが起こり始めます。
発症して8か月目にインターネットで当院を見つけ、ご来院いただきました。
【既往歴】一年前に乳がんのオペ、小学校の頃に右の前腕の骨折(ギプス固定)
【備考】レントゲンで右の踵に骨棘形成が認められる。
当院での施術
来院時、右踵の痛みは強く、周囲は赤く腫れており、さらに左の踵にも痛みがあるとのことでした。
朝、ベッドから起きて初めの一歩に激痛があり、日中の歩行も痛みを感じているとのこと。
11月~12月にかけて二週間に一回の頻度で施術を行い、その後1月2月は3週間に一回の頻度で施術を行いました。
初回
初回の全身の検査にて、腰椎~仙骨、右上肢~右の胸郭、右下肢~骨盤に筋膜、関節、神経の構造的なアンバランスが見つかった。
このアンバランスの結果、右の足部の関節と神経の不具合、右の胸郭のねじれによって肺と横隔膜が十分に機能していないため、酸の代謝がうまく行われていないのではないか?と予測した。
各構造の固有受容器の正常をリコイルという非常にソフトなテクニックで施術していった。
2回目の施術(初回より2週間後)
左右踵の痛みはやや軽減するも強い状態。
この日も全身のバランスの調整を行った。
3回目の施術(2週間後)
両側の踵の痛みは50%改善しているとのこと。
4回目の施術(2週間後)
右踵の痛みがやや増えている(10%ほど)とのこと。
全身的な調整に加え、廃液の機能を高めるために横隔膜を深くリリースした。
5回目の施術(3週間後)
両側の踵の痛みは70%改善しているとのことで、痛みがない日も増えてきたとのこと。
この日は骨盤内臓の緊張がややつよかったため、全身の調整と内臓の調整を行った。
6回目の施術
両側の踵の痛みは消失。
前回の施術以降痛みが出ていないとのことで、施術終了。
当院からのコメント
この方の場合、踵の痛みがなくなっても骨棘は残ったままだと思われます。骨棘があっても痛みが出る方と、出ない方がおられます。
小学生の頃の右腕の骨折と、乳がんのオペによる胸郭の筋膜のねじれが大きな要因となり、右肺、横隔膜の機能低下による廃液機能低下、酸の代謝能力の低下がベースになっていたのではないかと考えます。
膜は全身を途切れることなく包み込んでいるため、1か所で起こった構造以上は膜を通して全身に広がります。
いかなる症状の場合でも、必ず全身をみてバランスが取れているかを考えなければなりません。
患部のみを施術しても一向に症状が改善しない方は、是非一度当院にご相談ください。