お名前 | T.S様 |
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年齢・性別 | 50歳 女性 |
お住いの地域 | 大阪市天王寺区 |
職業 | 公務員 |
お悩みの症状 | 右足裏の痛み(足底筋膜炎) |
ご来院いただいた経緯
3年前から右足裏にズキズキする痛みが続いており、ウォーキングで悪化。階段の上り下りも痛みを伴う状況に。
整形外科で「右足底筋膜炎」と診断され、痛み止めの注射を受けるも症状は改善しないまま。
その後、整骨院でマッサージ、鍼、電気の治療で通院されていたそうですが、それでも症状は改善せず、インターネットで当院を見つけていただきご来院いただきました。
【既往歴】子宮筋腫
【手術歴】来院の1年前に子宮筋腫のオペ(子宮全摘)
【その他】2年前より左肘内側の痛み
当院での施術
◆症状改善までの施術の期間と頻度
4月末~5月末にかけて2週間に一回の頻度で施術を行い、6月末から10月末にかけて1カ月に一回の頻度で6カ月間の間に計8回の施術を行いました。
初回検査と施術
T1(胸椎1番)、L2(腰椎2番)、左肩関節、右股関節、右足関節、頭蓋骨、脊髄神経を包む硬膜の付着部(仙骨の2番)に機能障害を発見。
骨盤内の動脈である右側の腸骨動脈、右の腎臓、右足部の抹消神経である伏在神経に問題が見つかった。
リコイルという関節の固有受容器を刺激して調整するテクニックで施術を行った。初回時に見つけたすべての問題を調整した。
2回目の施術(初回より1週間後)
右足の痛みに大きな変化はない様子。
3回目の施術(2週間後)
右足の痛みはやや軽減されたようだが、大きな変化はなし。
背骨、右下肢の関節の機能障害は改善され、全体的なバランスも改善しているが、症状の変化が乏しい。
4回目の施術(1か月後)
左の肘の痛みが軽減されてきたとのこと。
右足の痛みに大きな変化がない。
5回目の施術(3週間後)
前回と状態はあまり変わらない様子。
右足裏の痛みが発症してから3年が経過しており、体のバランスの崩れもかなり慢性化しているため、改善がスムーズに起こっていない。
6回目の施術(3週間後)
前回の施術後より一気に痛みが軽減される。
右足裏の痛みは90%なくなったとのこと。
同じように左肘の痛みもほとんど気にならないとのこと。
7回目の施術(3週間後)
右足底の痛みはなくなっているとのこと。またウォーキングをしてみたが、痛みは起こらないとのこと。
左肘はたまに痛みが起こるとのこと。
8回目の施術(一か月後)
右足底、左肘の痛みなし。
約二か月間痛みが出ていないため、施術終了となる。
当院からのコメント
3年間続いた右足の足底筋膜炎で、かなり慢性の経過をたどっていたといえます。
長く続いていたにもかかわらず、早期に改善されたケースでした(通常はもう少し長い期間の施術が必要になります)。
以前より子宮筋腫をお持ちであったこと、そして1年前に子宮を全摘出されたことで、骨盤内の動脈、静脈の循環不全は右の足底筋膜炎に影響を及ぼしていたと思われます。
というのも、足底筋膜炎になる方の既往歴で、虫垂炎、卵巣嚢腫、子宮筋腫、脱腸など、骨盤付近の手術や臓器の既往がある方が多いように感じます。
これらの臓器は腹膜に包まれていますが、骨盤内で腹膜の裏には動脈、静脈、リンパ、神経の構造があり、骨盤内でこれらの構造が問題を起こした場合、末梢にある下肢の症状が起きる場合があるようです。
骨盤内の循環不全の結果、足底筋膜炎が起こる可能性があると推測しています。
整骨院、鍼灸、マッサージ、痛み止めの注射で足裏の痛みが改善せず、慢性化している方は一度当院にご相談ください。きっとお力になれると思います。